|E-MTB×フォレストツーリズムを知る
私たちは、これからの新しい林業・ツーリズム・サイクリングの形としてE-MTB(電動アシスト付きマウンテンバイク)を使った林業現場を巡るツアーの提案をします。その理念や、想いをご紹介します。

1. 目指すのは地域ならではのSDGsなツーリズム!
・事業主体/掛川市森林組合

2. 試行を重ねて見えてきた4つの可能性
2020年2月に催行したFSCの森を巡るE-MTBモニターツアーの参加者は、男性8 女性3の計11名。年齢は40~70歳代で半数はサイクリング初心者。林道を主体に標高差400~450mの稜線へ2回登り降りするルートは上級者向けでしたが、E-MTBを活用することで、体力に余裕をもって全員が完走できました。こうした実験試行によって、4つの可能性が見えてきました。

3. 森で学ぶ・山から学ぶ エデュケーションツーリズム
樹木から木材へ。木がその姿と役割を変えていく場面や過程を現実に体感する機会は希少でしょう。森林プロフェッショナルによるガイドとレクチャーを通して、山の仕事、森林の生態系、山の環境と暮らしなど、アウトドア・アクティビティの枠を僅かに超えた「健やかな学び」「新しい学び」のツーリズムです。

4. 観光の互産互生:L2Lツーリズム の提案
掛川市と互産互生機構は、地域の商品を地域で消費する「地産地消」を大切にしつつ、連携する互いの地域が持っている特色ある商品を直接交換し、生活をより豊かにする「互産互消」を提案しています。それはツーリズムにも置き換えられ、掛川観光協会が主管する「ゆるゆる遠州ガイドライド」では、参加者の1割が北海道からの参加という現象も現れました。

5. 適疎であることのポテンシャルを活かして
掛川市は、山と田園と海が広がる地域でありながら、陸空路ともに充実し、東西との移動がストレスなくできる、過疎に対して「適疎(てきそ)」としての資質をもっています。適疎な地域がもつポテンシャルを十分に活かした観光資源の顕在化や商品化を図ります。

6. afterコロナ期へとつながる本事業の魅力
本事業はwithコロナ期の新しい生活様式に合致し、ゲストが安全かつ安心にツアー参加できることはもちろん、afterコロナ期には国内外のお客様に参加いただくことを見据えています。

7. シミュレーションを重ねて本格的ツアーへ!
2020年度はモニタリングツアーを催行し、そこで顕在化した課題を解決したり、魅力の磨き上げを行うなどして、2021年度の本格的なツアー商品化と提供を準備します。